简介
帝都銀行に勤める女性総合職・吉沢環(小雪)は死に物狂いでキャリアを積み、銀行の参謀本部ともいえる、“総合企画部関連事業室”の室長に抜擢された。そこで新頭取・甲斐田剛彦(寺泉 憲)から命じられたのは、子会社『帝都事務サービス』の解体と200人に及ぶ社員のリストラだった。帝都事務サービスの累積赤字はここ数年悪化する一方で、就任1年目での赤字決算は避けたいという甲斐田の強い意思による勅令だった。 環をこのポストに推薦してくれたという女性総合職の先輩・矢島舞(鈴木保奈美)の手前、失敗はできない…。環は部下の斉田勉(駿河太郎)を伴って帝都事務サービスに乗り込む。 だが、帝都事務サービスの常務・安原由雄(菅原大吉)をはじめ、厚生事業課長の庄司義彦(六角精児)らリストラ対象となった社員たちは、猛反発。一方、帝都銀行からの出向者である総務部長・菊田祐介(村上弘明)は、帝都事務サービスの社員たちから「裏切り者」と恨みを買いながらも、環の指示の下、退職勧奨という苦しい仕事に黙々と取り組む。菊田は環の入行時の教育係で、環にとっては恩人ともいえる存在だった…。 そんな中、斉田が思いもよらぬ情報をもたらした。実は、この冷徹なまでのリストラ計画を立案し、甲斐田に進言したのは舞であり、本来なら舞が関連事業室の室長に就任して事に当たるべきところを、環を推薦し、自分はさらに上のポストである資金調達部次長のイスに収まった…。つまり、環は舞から体よく “汚れ仕事”を押し付けられたにすぎなかったのだ。 まさか、はめられた…!? 疑心暗鬼が渦巻く中、環は帝都事務サービスが長年担ってきた密かな役割に気づく。帝都事務サービスは、銀行本体のカゲの部分を担うダーティーな会社だということが見えてきて…。