简介
2019年。平成最後の年・・・東京で働く築子(つきこ)(奈緒)は福岡の郊外で生まれ育った。高校を卒業して上京。平成の終わりとともに築子は30歳を迎える。が、高校時代にイメージしていた「30歳の自分」とはかけはなれた現状・・・夢見ていたデザイナーとしての独り立ちへの壁は高く、長らくつきあっている彼氏とも結婚という流れは見えず、なんとか、背伸びしてぶら下がっていた東京ライフにも、だんだんと「疲れ」を感じるようになってきていた。 SNSに溢れる地元・福岡の友人達のリア充な書き込みも、良くも悪くも築子を刺激してくる。そんなある日、福岡で花屋を営む父・直三(なおぞう)(陣内孝則)が倒れたとの一報が・・・母・総子(ふさこ)(宮崎美子)の連絡を受け、あわてて地元に帰ってくる築子だったが・・・そのまま結局、しばらく福岡に滞在することになる。 久々の地元。そこで待っていたのは、高校時代の友人でひそかな思いを寄せていた山田(白石隼也)との、思わぬ再会だった。それをきっかけに、築子の親友だった穂波(ほなみ)(梅田彩佳)をまじえ、山田がダンサーとして働いているという店で3人だけのプチ同窓会を催すことになる。 久しぶりに福岡の都心にやってきた築子。山田が働いているという店にたどりつくと・・・そこは福岡でも有名なショーパブ。なんと山田は、そこで“女性”のダンサーとして活躍していたのだった。 高校を卒業してそれぞれの道を歩んできた3人。それぞれの今を語り合い、そして昔を振り返り、当時の思い出に浸る楽しいときが続くかと思いきや、あるきっかけから今それぞれが抱える個人的な問題が徐々に明らかになっていく…。