简介
東京地検の検事・千鳥朱子(高島礼子)は高校生の娘を持つシングルマザー。高校時代の同級生・郷原武彦(森岡豊)には事故で意識不明の妻がいるが、朱子と郷原は人に言えない関係だ。二人がとあるつり橋の下を歩いていたところ、朽ちかけたつり橋で立ち往生している女子中学生二人をある女性が助けようとしていた。今にも落ちそうな状況に郷原が橋に向かい、何とか窮地を救う。 その後、ある住宅地で事件が起こる。北沢昌代(山口紗弥加)の家の庭で中尾(浅見小四郎)という男が、家の前をたまたま通りかかった奥平(稲葉友)という18才の青年にカマで殺されたのだ。警部補の有恒芳昭(宇梶剛士)が現場で事情を聞くと、奥平はあくまでも事故だと言う。昌代は朱子がつり橋で会った女性だった。さらに昌代は朱子の娘・鮎子(森迫永依)が通う女子校のカウンセラーをしていた。事件当時の目撃証言を聞き込みするものの、結局未成年の奥平は不処分となった。 朱子と鮎子の母子関係はうまくいっていなかった。しっかり者で勉強もできる鮎子だったが、仕事に追われる朱子に対して、鮎子は反抗的な態度を続ける。ある夜、街で制服姿の鮎子を見かけ、娘の姿を探す朱子は、刑事から職務質問を受けている同じ制服の女子高生に遭遇する。その女子は鮎子の部屋に飾ってあった写真に一緒に写っていた子だった。しかも一緒にいた男は奥平。ハッとする朱子。 ある日、朱子は娘が補導されたという知らせを受け警察へ向かう。鮎子は援助交際をあっせんしている噂のあるカフェバーをうろついていたという。事情を聞こうとしても鮎子は何も話さない。さらには学校で鮎子が同級生を殴ったと連絡が入り、学校に呼び出される朱子。担任からは鮎子の親友の加奈(山谷花純)が3日間休んでいると聞く。加奈は先日奥平と一緒にいた友だちだった。朱子は奥平のアパートへ向かった…。